Airbnb民泊ホストが選ぶべきWi-Fiルーターと選び方のポイントとは?
外国人旅行者にとって、異国の地である日本国内でインターネットを利用するために
Airbnbの施設にWi-Fi設備を備えておくことは必須であるといえるでしょう。
固定のインターネット回線+Wi-Fiも良いですが、
利用用途を考えると、部屋の中でも使え、外出時にも持ち出し可能な
ポータブルWi-Fi(ポケットWi-Fi)が喜ばれます。
ただ、ポータブルWi-Fiの選定にあたっては、
個人で持つ場合とは異なる視点も必要であることが多いため、
ポータブルWi-Fiの選定の際に、気をつけなければいけないポイントについて、
この記事で順に紹介していきます。
Airbnb等の民泊でWi-Fiを利用する場合、
以下の4つのポイントに気をつけて選定する必要があります。
- 利用量制限
- 紛失・破損時の補償
- 縛り期間の有無
- 端末の性能
それぞれについて、順に解説していきます。
1.利用量制限
個人で利用している場合には、
月3GB等の通信容量でも充分であるような場合もあります。
しかしながら、Airbnbを利用して宿泊するゲストは、
予想以上に通信を行うことが多いです。
この図は、日ごとの通信量を記載したものですが、
1日で3GBを超える通信を行っているような日もあることが分かります。
通信量無制限のポータブルWi-Fiとしては、
WIMAXやY!mobileのポータブルWi-Fiルーターが有名です。
しかし、WIMAXとY!mobileは通信量無制限を謳っていながら、
3日間の通信量が3GBを超えた場合に低速の通信に制限される通称「3日間制限」があります。
WIMAXではWiMAX 2+料金プランのすべてで、直近3日間の合計利用通信量が3GBを超えた場合は通信制限がかかります。
また、Y!mobileでも3日間の合計利用通信量が1GBまたは3GB(プランによる)を超えた場合に、通信制限が掛かります。
これらの通信制限に気をつける必要がある理由は、
先に宿泊したゲストが3日間に3GBを超えるデータ利用を行なった場合、
次に宿泊するゲストが、通信制限のかかったWi-Fiを利用しなければならなくなることです。
通信制限があることをハウスルール等に記載していても、
守らないゲストは多くいますし、
自身の過剰な通信によって通信速度が制限される場合にはまだ納得できるというゲストでも、
前のゲストの影響を受けて、最初から通信速度が制限されていた場合には、
間違いなくクレームに繋がります。
通信速度制限の掛かったWi-Fiを使わされたゲストは、不満をホストに伝えるだけでなく、
チェックアウト後に悪いレビューを書く可能性が高まります。
レビューはリスティング(物件)を選ぶ際の重要判断ポイントですので、
Wi-Fiの問題でレビューが悪くなることは避けなければいけません。
そのため、無制限を謳っていても、実際には速度制限がされる端末を選ぶのは避けましょう。
2.紛失・破損時の補償
Wi-Fiの紛失や破損は、そう頻繁に起こるものではないため、
対策が後回しになってしまいがちですが、
チェックイン後に、予約の際には使えると明記されていたWi-Fiが
使えないとなると、クレームに繋がることは確実でしょう。
民泊の運営では、紛失・破損に備えて予備の端末を備えておくことも重要ですが、
万一紛失や破損をしてしまった場合に、業者がしっかりと対応をしてくれるかも
とても大切です。
そのため、破損時や紛失時に、迅速な対応をしてもらえる業者を選ぶようにしましょう。
また、紛失時や破損時の費用請求が高額になる業者も避けるようにする必要があります。
3.縛り期間の有無
ポータブルWi-Fiの中には、初期費用を抑えるために、
高額な解約違約金を設定しているものがあります。
表は、Y!mobileの解約違約金ですが、
3年もの間にわたって設定されており、
その金額も非常に高額であることが分かります。
個人利用であれば、使用期間の目処もある程度立ちますが、
民泊運営では、許可物件であっても近隣のクレーム等により、
急遽撤退を余儀なくされることがあります。
そのような時に、長期の契約期間、高額の違約金が設定されていれば、
物件の運営からは撤退したのに、Wi-Fiは解約できないということが
起こりえます。
そのため、縛り期間がなく、解約に伴う費用も高額でないものを
選ぶようにしましょう。
4.端末の性能
ポケットWi-Fiの性能として、
通信速度が一番気になるところかと思いますが、
外国人観光客は、比較的遠いところまで日帰りで出かけるため、
ポータブルWi-Fiの電池の持ちも重要です。
電池の持ちが悪いものであれば、3-4時間程度使用を続けると、
電源が切れてしまうものもあるため、
できるだけ長く連続使用ができるものを利用する必要があります。
Airbnbで使うのにオススメのWi-Fi
これらの条件を踏まえて、私がお薦めするのは、
JPmobileが提供を行っている「民泊Wi-Fi」です。
民泊Wi-Fiをお薦めする理由ですが、
1.データ通信制限なしで充分な通信速度
「1日制限」や「3日制限」による通信制限がなく、
通信速度が遅くなることがありません。
規約や本体には、通信制限がある旨が書かれていますが、
これは「ゲストが過剰な通信を行うことを抑制するための注意書き」
であって、実際に速度制限がされたことは今まで一度もありません。
ちなみに、ページには民泊専用と書かれていますが、
民泊以外の個人利用も可能で、非常に快適に使えています。
同時接続も5程度までは余裕です。
通信制限がないため、前のゲストが過剰な通信を行ったとしても、
次のゲストが制限を受けて、通信速度が遅くなるということがありません。
そして、肝心の通信速度も満足いくレベルで、
Youtube等の動画閲覧もストレスなく行えます。
2.紛失・故障時の対応が迅速
今までに一度だけ故障の補償申請を行ったことがあるのですが、
非常に迅速な対応で、状況説明を行った後、
本体を送り返す前に、当日発送を行ってもらえました。
やり取りのキャプチャは、以下の通りです。
この対応は、とても助かりましたし、
今後も民泊Wi-Fiを使い続けようと思いましたね。
3.縛り期間なし
携帯電話会社等にありがちな2年縛り等が一切ありません。
解約に伴う事務手数料の3000円のみ発生しますが、
これは、使用期間に関係なく発生するものなので、
違約金は一切なく解約ができます。
そのため、Airbnbの物件数が減った場合にも、
使用期間を気にすることなく、いつでも解約することができます。
4.端末の性能
通信速度も充分でストレスなく利用できます。
また、バッテリーも兼ねている端末なので、
携帯電話等への充電にも使えますし、
1日中電源を入れっぱなしで持ち歩いても、
電池が切れることがありません。
唯一、重いことはデメリットであるともいえますが、
他のバッテリー等を持ち歩かなくても良いことを考えると、
大きなデメリットとはならないでしょう。
5.利用料金
いくら性能が良くても、利用料金が高いと
毎月の経費がかさんでしまい、Airbnbでリスティングを運営することによる
収益も圧縮してしまう可能性があります。
その点、民泊Wi-Fiは補償込みで月額3480円なので、
非常にリーズナブルといえるでしょう。